20111028

俺はゼノブレイドをクリアしたぞジョジョォー!


100時間近くもかかったぞジョジョォーッ!!


いやぁもう、このゲームに関しては言いたいことがいっぱいあるんだけど、
とりあえずは単刀直入に、シンプルに一言だけ言う!

面白かった!!!!

もう本当に面白かったわ。これに尽きる。
少し大げさかもしれないけれど、
RPGというジャンルのひとつの到達点だと思った。
本当にもう、この一言だけでいいくらいなんだけど。


「ゼノブレイド」は2010年にWiiで発売された純国産RPG。
開発はあの「ゼノギアス」を制作した元スクエアスタッフで
結成されたモノリスソフト。ディレクターももちろん
「ゼノギアス」「セノサーガEP1」の高橋哲哉だ。
これらはひとくくりに「ゼノシリーズ」とよく呼ばれたりするが、
ストーリーやシステム的な繋がりは一切なく、どれも単独で遊べる。
スクエア、バンナムと転々としてきた本シリーズだが、
モノリスソフトが2007年に任天堂の子会社化したことから、
本作は任天堂から発売された。

戦闘シーンは移動からシームレスに移行。ターゲットが攻撃範囲内にいる間は
自動で通常攻撃が行われるので、プレイヤーは適時「アーツ」と呼ばれる
特殊技をタイミングを見つつ発動する、というのが基本システム。
アーツは敵に状態異常を与えたり、味方の体力を回復したりと
従来のRPGの魔法と似た感覚で使えるものや、
敵の背後から放つことでクリティカルヒットとなったり、
他のアーツと組み合わせることで特殊な効果が発生したりなんてものも。
さらに主人公の特殊能力である「未来視(ヴィジョン)」
戦闘中にオートで発動し、パーティの誰かが敵から攻撃を受けて
大ダメージ……というような、数秒先にそうなるという未来を
垣間みることができたりして割とやりたい放題。
実際に「それ」が起こる前に先回りで対策することで
最悪の未来を回避することだってできる。

全体的にMMORPGをオフラインに落とし込んだような
リアルタイム性の高い戦闘システムで、
シームレス戦闘で当時話題になったFF12とよく似ている。
このあたりはFF12をかなり研究したような伏があり、
プレイ感覚もかなり似ている。なにより遊んでいる時に感じる
「ああ、今RPGを遊んでいるんだな」という感触は
DQ、FFといった大作ソフトの手触りのそれ!
レベル上げが攻略の基本というのはさすがにオーソドックスすぎと
最初は思ったが、このレベル上げも非常に苦痛になりにくい。
敵と戦うのはもちろん、住民の依頼をこなすクエストや
ロケーション、ランドマークと呼ばれるマップ上のポイントを
発見していくだけでポンポン経験値が入るので、
同じことを延々と繰り返す……なんてことにはならない。


なんといっても特筆すべきは、圧倒的なフィールドの広さ!!
しかもただ広いというだけではなくて、細部の作り込みや
凄まじい高低差などにはただただ圧倒されるばかりで、
あの短いロード時間のどこでこんなモノを読み込んでたんだ!と
最初から最後まで驚かされっぱなしだった。
地平線が霞むほど果てしない草原。
水煙が霧となって立ちこめる巨大な滝壺。
青空の向こう、雲の切れ間に微かに見える巨大な神の骸……。
このとてつもないフィールドの作り込みと合わせて
「巨大な神の骸の上の世界」という世界観を思い付いた時点で
もうこのゲームに「勝ち」を宣言したいほどすごい。
Wiiというハードでここまでできるとは思ってなかったので、
とにかく腰が抜けるような思いだった。特にガウル平原!
それまで割と閉鎖的な場所が多かったところに
いきなりプレイヤーの前に飛び込んでくるあのだだっ広い平原の
インパクトは凄まじかった! しかもただ広いだけではなくて、
すごおおおおおおく遠くに霞んで見える高台なんかも
ただの背景ではなくて、コントローラーを上に入れて走っていけば
実際に行ってみることができる!
簡単に言うけど、これがどれほど素晴らしいか!
モノリスソフトはまさにゲームの中に「世界」をまるごと創ってしまった。

プレイヤーはそんな広い世界に放り出されるわけだが、
すぱっとマップ画面を開いて行きたい場所を指定すれば
なんの制限もなく一瞬でその場所へ移動できる。
行き先を細かく指定できるルーラがいつでも使用できるようなもので、
このゲーム的な割り切り方が、プレイヤーに苦痛を強いずに
遊んでもらうことをかなり意識したものになっていて、本当に素晴らしい。
おかげで俺が苦手な素材集めクエストなんかも
ほとんどストレスなく楽しんで遊べた。これ、すごいことですよ。



驚きの尽きない美しい世界、ストレスのない気持ちいい戦闘、と
本作の美点を数えていけばキリがないのだが、
それを彩るストーリーは実にオーソドックス。
なにせ基本のストーリーラインは
「伝説の剣に選ばれた主人公がその力で敵と戦う」というもの。
今まで何千回と語られてきたそのストーリーを、
大胆な切り口と斬新なデザインで21世紀にあえてリファイン!
序盤はあまりにも王道なので
「ゲームはスゴイのに肝心のストーリーが……」と
ちょっと心配になってしまうくらいなのだが、
中盤以降のどんでん返しには誰もが驚かされるはず!
この善し悪しについては好みもあると思うので語らないが、
設定は非常に凝ってるし、ただのお約束に頼った
軟弱な物語ではないことは保証する。


それと音楽もすげぇ、すげぇよ。
メインテーマなどを少数担当した情熱の作曲家・下村陽子や
エンディングテーマを担当したおなじみ光田康典、
凄まじい曲数を作曲した功労者・清田愛未ももちろんいいのだが、
ゼノブレイドに関しては完全にACE+の独壇場!
特に初回特典CDに収録されてるACE+楽曲は素晴らしく、
RPGのフィールド音楽史上最も美しいと評された「ガウル平原」や、
ここぞという戦闘シーンで使われてはプレイヤーのテンションを
強制的にマックスまで持ち上げる「名を冠する者たち」
登場人物たちの決意や悲愴が詰め込まれた「敵との対峙」
どこで流れるかは遊んでからのお楽しみな「別れ、そして……」etc、
どれも単独で聴いてもスゴいほどのクオリティを誇っている。
特に「名を冠する者たち」がボス戦で流れるたびに
ションベンちびりそうになるくらいゾクッとくるんだ! 反則だよ!
あと、音楽とは別だけどSEもどれも非常に小気味が良くて
遊んでてすごく気持ちいい。



欠点は……ほとんどないも同然なのだが、
強いて言えばその恐ろしいほどのボリューム……!
普通に遊ぶだけでも5、60時間は余裕でかかるので、
いざ遊ぶ時にはかなり覚悟が必要。
ぶっちゃけゼノブレイドさえあれば他のゲームなんてなくても
全然困らないくらい面白いんだが、それはそうとして、
後半の二転三転するストーリーには
「コレ……いつ終わるんですか?」
と本気で不安になった。
ただでさえフィールドは広いわ、ストーリーは長いわで
かなり大変なのに、用意されたより道要素のなんと豊富なことか……!
全部遊んでたら一年くらいかかりそうだ。
この上、二周目までしっかり用意されてるんだからもう……。

それとキャラクターのモデリングもどことなくしっくり来ない。
フィールドが緻密に作られてる分だけ余計にそう思うのだが、
キャラクターの造形がなんとも微妙で、
そんな出来なのにデモシーンで頻繁にカメラが寄るもんだから、
見ててちょっと辛かったかな……。
キャラデザもちょっと野暮ったくて、
衣装デザインと合わせてあんまり好きじゃない。
てゆうか初回特典のスペシャルCDに田中久仁彦の書き下ろしイラストが
ついてくるんだが、それなら本編の方も田中久仁彦に
書かせてほしかったよ!
ゼノシリーズといえば田中久仁彦だろうファッキン!

戦闘もレベルを上げる以外に対抗策がない場面が多くて、
経験値稼ぎ自体は苦にはならないからいいんだけど、
テクニックや戦略でカバーできなくて辛いと思うことも多少。
多少っていうか最後の使徒戦の一人目な!
攻撃で吹っ飛ばされて何度も何度も酸の海に直行するハメになるので
ステータス上げてのゴリ押しくらいしか対抗策がなくて最悪だ!


とにかくいつまででも遊べるし、いつまで遊んでも飽きない。
凄まじい作り込みのフィールドはただ歩いているだけで楽しい。
点数付けるなら、文句無しに100点満点。
最初にも言ったが、「RPGの到達点」というに相応しい出来。
RPGが好きなら、ゼノブレイドを遊ばないという選択肢はないはず!
というか、ゼノブレイドを遊ばずしてRPGファンなんて嘘でしょう!
紆余曲折いろいろあったモノリスソフトだけど、
任天堂という最良のパートナーを手に入れたことで
完全に本領発揮という感じの一本ですね。
スクエアもさぞ歯ぎしりしてこっちを見ていることだろう。
JRPGなんて言われて下に見られることが最近多いジャンルではあるが、
このゼノブレイドが切り開いた地平は、
まだまだこのジャンルに可能性があることを示している。
まさに創世。次に何が飛び出して来るのか、非常に楽しみですね。

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