20120624

ゲームキャンパスフェスタ!for VITA!

欧州の同等サービスと比較してあまりにも微妙と話題のPlayStation Plusに
ひっそりと加入して半年強、特に「加入してヨカッタ!!」と思わせられるような
素敵なサムシングもないまま無駄に、無駄に費やしたあの日々と金銭を思い返すと
純粋にソニーひいきの身としてはふと頬に熱いものが流れるのを感じます。
ですが! ですがそんなPS+会員向けに新たなサービスがついに始動ッッッ!
今回は正真正銘、PS+会員だけが味わえる新規コンテンツ!!


ゲームキャンパスフェスタ・審査通過作品へのモニターのお願い!!!!!!!

要約すると「専門学生にVITA向けソフト作ってもらったから、
プラスなんかに加入してる物好きは遊んで感想送ってくんろ」ということだそうです。

……うん。



いやまずぶっちぎりでメリットがないPS+に加入してる少数部隊の内、
ダントツで普及してない最新ハードPS VITAを所有してる人に向けたサービスって時点で
「日本で3人くらいかよ?」という気持ちでいっぱいなのですが……。

いやしかしiOS市場に目を向ければ、これまでまったくの無名だったクリエイターやデベロッパーが
100円前後という破格の値段のウルトラヒット作をボンボン量産して従来のゲームを
ドッカンドッカン破壊して回っている現状、確かに専門学生にこうした
「手軽で新しい発想のゲームを作らせてみる」というのは試みとしては面白いとは思います。
実際、スマートフォン市場で活躍してるようなミニマムなクリエイターを
どんどんVITAに引っ張って来れるとしたら、それはもうモンハンどころではない
キラーコンテンツにさえなれるポテンシャルを秘めているのではないかと考えたりします。

……でもこれ、有料会員にわざわざモニターしてもらうようなもんかよ!? やるけど!!

というわけで今回配信されたソフトは以下の5本。
将来ダイヤモンドとなれる原石があるカモ!? ってことで簡単にゲームの中身などをご紹介。


専門学校といえば……でおなじみの「HAL」の、最近開校したらしい東京の姉妹校「HAL東京」からは
フレッシュなパワー溢れるパズルアクション「OCTALIDE(オクタライド)」がノミネート。
タコが謎の生き物からひたすら逃げて、レースゲームとかでよくみるダッシュ板を踏んで
超加速したりコンボを刻んだり……という、頭のどのへんで考えたのかよくわからないような
妙な斬新さは確かに商業作品ではなかなか見られないかもしれませんね。見れたら困る。

基本はタッチ操作オンリー。自転車に使うような暗証番号式の錠前に似た、
1パネルごとに独立して回転する地面をグルグル回してダッシュ版の書いてあるパネルを
うまく正面に持って来てタコさんを加速させる……という、ちょっと説明下手な筆者には
とても噛み砕いて解説できない独自ルールのパズルで、常に一歩先を見据えてパネルを操作する
アドリブ重視のハイテンポ感は、口で説明するよりわかりやすくて意外と熱中。
ちょっと誤爆が多い操作性がなんとかなればそこそこ遊べる一本になったかも。
iOSで85円ならまぁ……というあたりでしょうか。
こういうゲームがどんどん100円とかでDLできるようになると楽しいと思うのですが。


お次は「日本工学院八王子専門学校」という、よく知らないけどすごく硬そうな学校から飛び出した
「うにうにユニオン」という、ちょっとこれ以上に脱力できる語感も無さそうな脱力系ゲーム。

90年代に流行った二次創作系の四コマ漫画を思い出させるようなユルい絵柄のゆるキャラたちが
一生懸命ハカセらしき人のためにスイーツ(笑)を拾い集めてくるというような内容で、
ゲームの方はシンプルな横スクロール。スーパーマリオの親戚ですね。
しかしシンプルじゃないのは異様な操作感。
「タッチパネルに背面パネル……これを活かせばゲーム革命あるで……!(ゴクリ)」
新ハードのロンチ作品のごとく燃え上がったのか、とにかくムリヤリ操作にこれらを取り入れていて、
その全てが直感性とはかけ離れていてもはや悲劇。燃え上がりすぎて爆散しちゃいましたか。

なにせ「左から右への移動」というこれ以上ないシンプルな基本動作の操作方法からして
「背面タッチを左から右へ!左から右へ!何度もフリック!(血が滲むまで)」という
大暴走っぷりで合掌。誰が得するんだよコレ。

DS初期にもありましたが、こういう意地でもボタンを使わせない、
十字キーを親の敵のごとく憎んだインターフェイスからは永遠に逃れられないのでしょうか……。
ゲームの未来をふと思わせる深遠な作品です(適当な感想)。


三本目は「トライデント コンピュータ専門学校」という、ファンタジー世界の学園か何かのような
夢が広がりングな名前の学校から送り込まれた「もう、そうするしかない!!」という、
もうタイトルの時点で嫌な予感でいっぱいになりそうな投げやりな一本。

基本ルールは、巣穴を目指してうろうろ彷徨うアリさんを、貴方の二本の指で導いてあげよう!
という、もうその一発芸だけでむりやり成り立たせたゲーム。
右手の中指と人差し指でVサインを作っておもむろに画面に置く!
するとアリさんがあなたの指をワシワシワシと登ってくる!!
しばらくすると反対側の指からまたワシワシワシと画面に降りてくる!!!
もう本当それだけ! それがやりたかっただけのゲーム!
いちおうクッキーを拾わせたり障害物を跨いだりというゲーム性もあるにはあるが、
そういうシビアさを要求される場面になると一気に操作性の稚拙さが露呈してしまうので、
そこは目をつぶるとしてもうこの「指をアリが登ってくる」という描写ひとつに
艦内の全エネルギーを集めて放つ、戦艦トライデントの波動砲!!
ここだけは大いに評価したい。繰り返すがゲーム自体はどうしようもないクソです。


盛り上がって来たところで登場の「VOLT」は、日本工学院専門学校からの一本。
「変なタコ」「ゆるキャラ(操作性がユルくない)」「アリ」と
まともじゃないキャラクター続きのところで登場する本作の主人公「VOLT」は
もう何もしゃべらなくてもキャラクターとして愛らしく荒んだ心が癒されていくよう。

ゲームは、四方を壁に囲まれた迷路のような部屋で、
VOLTを操作しつつ数々の仕掛けを解いて出口を目指す、という内容。
仕掛けは様々な「発電機」によって作動し、風力発電、火力発電などなど、
それぞれの発電機によって独自の起動方法や電力の強さがあるので
それをうまく組み合わせ、仕掛けを動かし、謎を解く……というのが基本的な流れ。
たとえばレーザーを発射させて、それを角度を調整した鏡に反射させてスイッチに照射する……
というような、ピタゴラスイッチ的な謎解き能力が要求されます。

もう学生作品にこういうこというのも酷というか僕も辛くなって来るのですが、
根本的に「遊んでもらう」という姿勢が希薄で、そういう部分が操作性の悪さに直結してる印象。
ここまでの4本は全てそう。アイデア先行で、ユーザーを楽しませるサービス精神が欠如気味。
鏡の角度変更なんて、タッチするごとに四段階に切り替えられるだけでいいんですよ。
この鏡の移動でなんど主人公を誤射するハメになったか……。何度か試した今も
確実に「こう画面に触れればこの鏡がこの方向に動く」というような手応えが感じられず、
もうこの時点で投げたくなってしまった。アイデアや世界観は悪くないだけにもったいない。
逆説的に、商業作品として出回ってるゲームがいかにユーザーフレンドリーに
考えて作られているか……というのがよくわかりますね。
まぁたまにコレよりヒドいのがフルプライスで売られてたりするのが怖いところですが。


最後は真打ちというべきか、関西人的には「就職なら、HAL。」という
本当なんだかどうなんだか怪しいキャッチのCMでおなじみの「HAL大阪」からサイバーなパズル!
その名も「ELEDiVE」

すごく既視感のあるようなないような電子の妖精さんが、電子の世界でバグと戦う……という、
なんかそんな設定のゲームです。HAL大阪が作ってるだけあってイラストのクオリティは圧倒的、
細部のセンスも商業作品顔負けのハイセンスさで、ここだけは他の4作品と比べて頭ひとつ抜けてます。

ゲーム内容は、ブロックが並んだ平面をRボタン及びLボタンで傾け、主人公の妖精さんや
マップに配された動くブロックを巧みに操作して主人公をゴールに導く、という、
倉庫番の縦版、というか、不自由な無限回廊というか……これまた説明が難しいルール。
たぶん似たようなゲームはけっこうあると思うのですが、本作は独自のセンスと
RとLのみという極力シェイプされた操作性で、ワンコソバ的にポンポン遊べる中毒性を持っています。
さらにひと捻り、ということで画面をタッチすることで世界を「裏返す」こともでき、
ブロック配置の異なる裏と表を巧みに行き来して、なるべく短い手数でゴールまで辿り着く……
なんて軽いやりこみもできたりして、ゲーム内容でもこれだけ異様に完成度が高いです。
iOSで売り出せば普通にトップセールスになれるレベル。女の子かわいいし。ミックミクだし。
やっぱインターフェイスってのはここまで削ぎ落とさなきゃダメですよ。
なんでも新しい機能使えばいいってもんじゃない。LとRだけでここまでできる。
まぁじゃあVITAで出さなくても……って言われちゃうんだが。



玉石混合というか、まぁおおよその予想通り石石石石玉くらいの割合でしたが、
学生でも手軽に、アイデア一本で最新ハードにゲームを提供できる!というのは、
うまくやれば非常に面白くなりそうではあります。
立ち位置的にはスマートフォンより多少硬く、DSi wareよりはいくぶん敷居が低い、というあたりに
なるのでしょうか。いずれにせよ、VITAは世間で言われてるほどダメなハードじゃないと思うし、
スペック的にもアイデア的にも、非常に高いポテンシャルを持っているのは確か。
あとは、そういったクリエイターが入ってきやすい状況をソニーが作れればいいのですが、
まぁそのへんはソニーだから……。またモンハンみたいな神風が吹けばいいんですけどね。

なんでもモニターのアンケートに答えれば抽選で500円分のPSチケットが当たるそうで、
抽選で500円とかショッボ、いやモニターやらせるならむしろそのくらい全員配布にしろよ、
いやそれ以前に需要を考えるとこれ応募すれば100%当たるんじゃね?などいろいろ考えてしまいますが、
まだプレイのぬくもりが手に残っているうちに応募しておきますかね。

1 件のコメント:

  1. 匿名22:47

    PS+で無料配信が始まっているため、大変参考になりました。

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