20120806

おおかみこども


観てきました! なんじゃこりゃ!

お話としてはまぁわかる。描きたかったこともわかるし、それなりの感動もある。
でも映画としては冗長で単調で退屈で凡庸だった。
映画的なスペクタクルシーンがほとんどなくて、最後までダラダラした印象。
ここ最近観た映画の中では一番長いと感じた二時間だった。
これならあの雪山転がるシーンで終わっといたほうがよかったなぁ。

雨と雪それぞれがおおかみこどもとして、或いは狼・人間としてどう生きていくのか、というのが
たぶん一番のテーマなんだろうけど、それぞれのお話自体はなかなかロマンチックで
よく出来てたと思うんだけど、ただ二人の生き方を対比させてるだけで
その二つの物語に結びつきがほとんどなくて、一本の映画としてのまとまりがなかった。
花のキャラクターも理想主義的すぎてつまらなかった。母親としては素敵だけど、
人間の女としての魅力がまったく見えなかった。なんでこうも何もかもが中途半端なんだろう。

でも一番ガッカリだったのは、表現のありきたりさ。
特にアレ、夢の中のお花畑で死んだ旦那と再会ってそりゃねーよ!
別次元世界の描写は細田作品のお約束みたいなもんですが、過去二作が凝った描写だったのに
本作はまるで駄菓子屋の砂糖菓子みたいなありふれた陳腐な描き方しかされてなくて心底ガッカリした。


でも一番辛かったのは、日曜日の映画館に溢れる家族連れの大人・子供が
「面白かった!」と言いながら、中には目に涙を浮かべて感動してる人もいたということ。
もう細田守作品は、俺のために作られた映画じゃなくなったんだなぁ、と思えて寂しかった。
たぶん余計なあら探しをせずに素直に受け止めて楽しむのが正しい見方なんだろうと思う。
最後の水たまりに映った空に飛行機雲を探し求めるような視聴者は、
もうハナっからターゲットじゃないんだろう。
そう実感して、この映画に無粋なツッコミしか入れられない自分が悲しかった。


ジブリ作品が好き、というような方ならかなりオススメできる作品でした。
特に家族で日曜日に観にいく映画としてはかなり理想的な一本ではないでしょうか。
まぁお父さんは肩身が狭い映画ですが。

「時かけ」以前の細田作品が好きな方は、別の映画を見たほうがいいです。
日曜日に切ない気持ちになりたくないのなら。



毎週映画ばっかり観てて、ゲームブログとしては申し訳ないですね。
特に最近の新作でやりたいゲームがないので……まぁまた旧作あさってレビューでもします。

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